プロジェクト部blog@愛知県自閉症協会・つぼみの会

〜愛知県自閉症協会・つぼみの会プロジェクト部のブログ〜

権利擁護

【7月23日開催】スーパー又村塾@つぼみの会 どう使う?障害者差別解消法

『スーパー又村塾@つぼみの会 どう使う?障害者差別解消法』

今年4月から施行された障害者差別解消法。いったい何が変わったのか? 私たちの暮らしにどんな影響があるのか? 今ひとつピンと来ていない──そんなかたにおすすめです!

・申し込み:こくちーずから  申込期限:7月16日まで。
http://kokucheese.com/event/index/400214/

難しい制度を、誰よりもわかりやすく、親しみやすく教えてくれる又村あおいさんが、「どう使うのか?」という観点から解説をしてくださいます。そして、自閉症・発達障害の人のためにどう使っていくのかについて、みんなでアイデアを交換しましょう。
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又村あおいさん

・日時:2016年7月23日(土) 13:30~16:30(受付開始13:10より)
・会場:なごや人権啓発センター ソレイユプラザなごや 研修室
名古屋市中区栄1丁目23番13号 伏見ライフプラザ12階
※地下鉄 伏見駅6番出口より南へ徒歩約10分
・講師:又村あおいさん 
・内容:お話「障害者差別解消法は私たちにどう関わってくるのか」
グループワーク「みんなで考える〜どう使う?障害者差別解消法」
・対象:どなたでもご参加いただけます。
・参加定員:50人(先着順) *申込期限:7月16日まで
・参加費:愛知県自閉症協会会員 1,000円  会員外 2,000円
・申し込み方法:こくちーずから
http://kokucheese.com/event/index/400214/

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打ち合わせから絶好調!

【開催報告】『本人のベストインタレスト?〜親、支援者は本当にわかっているの?』

2015年1月11日に開催した『本人のベストインタレスト?〜親、支援者は本当にわかっているの?』の報告記事です。(告知記事はこちら
 
プロジェクト部は、権利擁護を活動の柱のひとつとしています。
2014年6月に開催した「権利擁護入門勉強会」では、「権利侵害が明白な事例」を題材に、救済のために現在どんな手段があるのかを具体的に学ぶことで、権利擁護に関するイメージをつかみました。

一方で、6月の勉強会で講師の又村あおいさんが提示されていたように、「明白な権利侵害からの回復」だけではなく「日常の中で当たり前のように無視・軽視されてしまっている本来持っている権利の実現」という方向の権利擁護も私たちは意識的に学ぶ必要があると考えました。

そこで、今回のテーマ「本人のベストインタレスト」を取り上げました。
人が、自分の人生を生きるために必要なものは何でしょうか? 今回は、こんな根源的な問いから出発しました。本人の主体性を実現するためには、「本人の意思決定」が不可欠です。しかし、「本人の意思」がわからないとき、あるいは意思を貫くことの害が明白なとき、どう支援したらよいのでしょうか?
本人のベストインタレスト(本人にとっての最善の利益)の実現について、現状の制度と実践のお話を聞き、本人と家族と支援者みんなで考えました。

今回の報告は、スタッフとして企画運営に関わったプロジェクト部メンバーのお二人にお願いをしました。【カイパパ】

■寄り添いきる覚悟…              プロジェクト部 辻村由貴

ベストインタレスト? 権利擁護? 意思決定はなんとなく必要なことは分かる。そんな状態で参加したセミナー。母・支援者、両方の立場を持っている自分が関わっている1人1人に何ができるのか? それを学びたい思いで参加しました。
 
野崎さんが実際に支援されている事例のお話、又村さんからの障害者権利条約締結の背景から意思決定支援が重視されるようになったことについてのお話をお聞きしました。

「誰しも当たり前に人生(進路・余暇)の選択ができる権利がある。だからその権利を守る必要がある。そのために意思決定支援があり、寄り添う必要がある」という当たり前だけど、つい忘れてしまいそうになる大切なことを、再確認できました。
また、普段本人の言葉に耳を傾けず、自分の思いばかりぶつけてしまい、相手の思いに気づけていなかったのでは…と反省しました。
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最後のまとめで、「寄り添いきってください」と又村さんが言われた言葉が1番印象深く残っています。寄り添っているつもりでも、寄り添いきる覚悟はなかったなと。「寄り添いきる」の言葉で、本人が決めたことを支える支援・情報を提供することで選択を共に考え寄り添う支援、なにより相手の視点にたつことが大事だと気づけました。

難しい内容で、私では全てを理解することは正直難しいのですが、勇気を出して参加してみることで、新しい気づきや反省が生まれました。今後も可愛い我が子たち、関わらせて頂いてる利用者さんたちの幸せのお手伝いのために、いろいろなセミナーを受講したいと思っています。プロジェクト部に参加させてもらって良かったと感じた1日でした。

■ここからスタートし、何度でも立ち返りたい    プロジェクト部 上原悦子

私は、NPOやボランティア活動にたずさわって10年近くなりますが、発達障害との直接の関わりは、ご縁あってこのプロジェクト部に参加するようになってからです。ひよっこの支援者である私にとって、今回のセミナーでは、ここからスタートし、何度でも立ち返りたい視点を得ることができました。

第1部では、野崎さんからは事例中心に本人の意思決定とは?という投げかけを、又村さんからは障害者権利条約の紹介から始まり、日本国内での意思決定支援の位置づけ(どう制度に位置づけるべきなのかはこれからだという投げかけも含めて)についてお話しいただきました。
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「人は誰でも、怒り、憎しみ、悲しみ、喜び、悲しみなど、どんな感情を持ってもいいんです」「障害があろうがなかろうが、その人の人生はその人本人のもの。その主役の座は、何があっても、決して奪われてはならないものです。」
とは、野崎さんが最後に言ってみえた言葉ですが、ベストインタレストを考える上で忘れてはいけない視点だなと感じました。

親であれ、支援者であれ、本人にはなれない。違う人格、違う身体だから、違う感情、考えがあって当たり前。本人が主役であるためにはどうすればいいか---とてもシンプルだけど、ここからスタートし、何度でも立ち返りたいベースキャンプのような視点です。

もう一つ印象深いのが、第2部のワークショップ。ワークショップは、参加者から話し合いたいテーマを出し、そのテーマに集まったメンバーと話し合いをする「この指とまれ」方式で行いました。発表者の方が、テーマを出すときには遠慮がちだったのが、最後の発表ではこんなことを話しましたとすっきりとした顔で話されていたのが印象的でした。スタッフ冥利に尽きる瞬間でした。

講師のお二人、ありがとうございました。また次回の勉強会(あるのかな?)を楽しみにしています。そして、スタッフ参加も楽しいですのでオススメです^^

権利擁護の取組みへのヒント【又村あおいさん語録】

2014年6月8日に開催した愛知県自閉症協会・つぼみの会主催「権利擁護入門勉強会」(報告記事)において、カイパパが印象に残った又村あおいさんの発言のメモです。
脳みそテープによる語録なので、理解不足や誤解もあると思います。文責はあくまでもカイパパにあります。

<又村あおいさん語録>
■プロジェクト部のコンセプトについて


プロジェクト部のコンセプトを聴いて、感銘を受けた。
「やりたい人が目的を持って集まり、やって、解散する」
こういった柔軟性をもたせた活動が、全国の親の会組織で、なかなかできていない。

■親の会が「権利擁護」の旗を掲げることについて

従来、育成会でも顕著だったのが、「学校卒業後の行き場」をつくるために親たちがしゃにむに頑張ってきた。それは、社会資源があまりにも少なかったから。
現在は、(まだまだ不足しているが)一定の社会資源が整ってきた。
親の会のアイデンティティが問われる時代になってきている。
自分の知る範囲では、欧米、特に北欧では、親の会は、権利擁護(Advocacy)しかやっていない。家族・当事者として、権利擁護の取り組みだけをやっている。


■「自立トラップ」について

権利擁護は「その権利は誰のため?」を考えることが最初に来なければいけない。「親の権利」を「本人の権利」より優先していないか? 20歳以降は法律上「成人」となり、親とは独立の法人格を認められている。その意味にどれだけ自覚的になれているか不安がある。

そんななか、権利擁護が、「○○をするべき」と規範的な指導として進められるのは問題。
たとえば、「30歳になったから一人暮らしすべき」だとか「25歳なんだから働くべき」だとか。

そもそも、社会一般の「規範化」そのものが、障害のある人の暮らしにくさにつながってきたのではなかったか。にもかかわらず、権利擁護と言いながら、この「規範化」を強化する方向に進むと、たいへん息苦しいものになってしまう。

もちろん、自閉症の人が、社会の中で生きていくために、規範(ルール)を守ることは求められるし、心持ちの悪い人から身を守るという最低限の安全は求められるが…。

「その権利は誰のため?」を問い続けることが必要。
「ベスト・インタレスト」(本人にとって最もよい選択)と呼ばれる。
失敗すること、愚かな行いをすること、働きたくないことや親元から離れたくないことも、本人が望んでいる場合がある。にもかかわらず、「規範」によって、「自立とはこうあるべき!!だから○○しなさい」と無理やり押し付けてしまう──それが「自立トラップ」

■マイナス状態をゼロにする権利擁護から、ゼロからプラスの状態に持っていくための意思決定支援

権利擁護が前面に出てくるのは、「権利が侵害されたマイナスの状態をゼロに戻す」ときが多い。その時には、他人の権利とぶつかっている。誰かに被害を与えてしまったり。

しかし、それだけではない。意思決定が難しいひとの意思決定を支援する取組み。
幼い頃から「選択」の経験をつみ、「選択する能力」を育てていくことが重要。ゼロからプラスの状態に持っていく権利擁護も考えていきたい。

【開催報告】又村あおいさん「権利擁護入門勉強会」レポート

2014年6月8日にプロジェクト部の第1回企画「権利擁護入門勉強会」を開催しました。今回は、36名の方が参加されました。(告知記事はこちら
講師の又村あおいさんが、「やりたい人がやりたいことを持ち寄って、プロジェクトをやり、終わったら解散する活動は、とても良い。期待しています」と冒頭からプロジェクト部に対して何度もエールを送ってくださったことに、とても力づけられました。
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勉強会は、まず、又村さんの今回のグループワークの枠組みを与えるための、30分間の密度の濃い講義から始まりました。「権利擁護」が障害者基本法、障害者虐待防止法、障害者差別解消法、障害者総合支援法でどのように記述され、保障されているかを概観できました。

権利擁護を考える時に、言葉の定義から学ぶより、実際に起きている権利侵害を取り上げて考えたいという問題意識から、事例を使ったグループワークを行いました。
事例は、プロジェクト部メンバーの手作りです。又村さんからは「今日の事例は6つあるが、6グループに分かれてしまうのがもったいないぐらい、暮らしに近いリアルな事例。今後一つ一つをじっくり深めていくこともよいと思う」という過分なるお言葉をいただきました。

 以下の6つの事例です。
・事例1:「障害者(知的・自閉症)、児童のための入所施設」
・事例2:「能力に応じた教育を受ける権利」
・事例3:「知的障害者の「万引き」「暴行」と取り調べ、逮捕」
・事例4:「触法障害者の受刑終了後の地域復帰」
・事例5:「グループホーム入居者のくらし」
・事例6:「不要な携帯電話契約をしてしまった」

「誰の」「どんな権利が」「どのように」侵害されているのか?を発見し──
「誰が」「どのようにして」「権利を救済」するのか?──
 そもそも権利侵害が起きないための「予防」はどうしたらできるのか?

 を考えました。
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事例2:「能力に応じた教育を受ける権利」

全体で話し合った内容を共有し、それに対して又村さんが的確な講評をつけてくださいました。
結論はこの場では出ませんが、方向性とこれからも継続して勉強していこう!という気持ちが生まれました。
プロジェクト部では、様々なプロジェクトを「やりたい人が持ち寄る」かたちで進めていきます。関心を持っていただけるとうれしいです。
プロフィール
ギャラリー
  • 【1月29日開催】医療と上手に付き合う方法〜自閉症に対して医療は何ができるの?2017 in 岡崎
  • 【12月10日豊橋開催】明石洋子さん・徹之さん講演会
  • 8月27日開催【教育セミナー】みんなで考えよう 先生と保護者の上手な合理的配慮のはじめ方
  • 【報告】7月2日 医療セミナー「医療と上手に付き合う方法」
  • 【報告】7月2日 医療セミナー「医療と上手に付き合う方法」
  • 【報告】7月2日 医療セミナー「医療と上手に付き合う方法」
  • 【7月23日開催】スーパー又村塾@つぼみの会 どう使う?障害者差別解消法
  • 【7月23日開催】スーパー又村塾@つぼみの会 どう使う?障害者差別解消法
  • 【7月2日開催】医療と上手に付き合う方法2016 in名古屋